今日の日記

2001年8月12日
今までずっと友人とメッセで話していて。相談ごとは、結局は自分の胸の内に秘められたままだと言うことに気付く。
あたしは人に自分のことを言えないタチだし。言ったとしても表面的なことばかりで、実際引っかかっていることは言うに言えず。言えば重いし。相手はこんな事を考えるはずもなく。自分のなかで燻っているこの記憶も、相手にしてみれば経験のないことで。
自分と他人の相容れない記憶。
あたしはそれを言えないが為に苦しむのだけれど。
言えば言ったで後悔するだろうし。
あたしは色んなものに興味を持ってきたけれど、どうしても興味を持てないものがひとつ。正確には持ってはいけないと自戒してきたものがひとつ。
それは人間で。
自分から関わることが出来ないからこそ、出会いもなく。出会いを関係へつなげることが出来ず。延々と続いてきた自戒が今になって大きな枷になっているのはきっと事実で。
今更言うにはあまりに古いことだけれども。昔の自分が違えば、きっと今の自分は違ってたんだろうなと恨んでみたり。
恨むのは自分のルックスであり親でありクラスメイトであり先生であり環境であり。
そして自分の中心には常にナルシストなエゴがあり。
自分のせいだと言えない自分。
それでも自分は頑張ったんだと、叫ぶ自分。
言いたいことを言えずに、自分を押し殺しつづける自分。
言ったら全て吐き出しそうで。誰も傍に寄れないくらいに吐き尽くしそうで。
自分の記憶を、自分がいかに哀れかという事を延々と話す自分の姿を思うたび、言ってはいけないと喉の奥に柵が増え。
その隙間をくぐって出てくる記憶は、パズルのピースのようにぽろぽろと零れてはくるけれども決して絵を描くことはなく。

時々ふいに、どうでもいいと感じるこの心はやっぱり病んでいるのだと思いたくて。病んでいる自分は、誰にも癒されることはないのだとまた自己陶酔にひたり。それでも傍に温もりが欲しいと、常に思ってしまう自分もいて。
自分のことを言えずに、ただ他人の甘い暖かな部分だけを欲しがる自分は、きっと誰にとっても重いだけだろうと考えるも、そこまで思い合う相手もなく。
言葉に乗せられない分、ひたすらに温もりを求めたいと強く願う。腕に抱いたら口付けたいと思う。それでもそう思う意識と身体は全くの別物で。
要するに自分は誰かの肌を求めているのだろうと一人思うのは常で。
今こうして考えて書いてはいても、実は霧の向こうにある意識。意識と表情はいつもバラバラで。はっきりと分かるのは、気力のあるなし。秘めた意識は表に出ることもなく。沈むこともなく。曖昧に漂うばかり。

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